
皆さん、こんにちは!介護・福祉の仕事に興味がある方、今まさに介護職として働いている方、そしてご家族の介護をされている方。様々な立場の方がこのブログを読んでくださっていることと思います。
「介護職」と聞くと、どんなイメージを抱かれるでしょうか?「大変そう」「人手不足」「賃金が低い」…ネガティブなイメージが先行することもあるかもしれません。でも、本当にそれだけでしょうか?
実は、介護現場で働く私たちには、表からは見えにくい、**「本当にやっていてよかった!」**と感じる瞬間がたくさんあります。今回は、そんな介護職の「意外なやりがい」と、大変だと感じる時をどう乗り越えているのか、介護現場の“ホンネ”を皆さんにお届けしたいと思います。
介護職の「意外なやりがい」って?
私たちは、単に身体介助や生活援助をしているだけではありません。利用者様一人ひとりの人生に寄り添い、その方の「生きる」を支える、非常に奥深く、創造的な仕事だと感じています。
- 「あなただから話せる」信頼関係が生まれる瞬間入職したばかりの頃は、利用者様とどう接したらいいか戸惑うこともあります。でも、毎日顔を合わせ、何気ない会話を重ね、小さな変化に気づき、心を込めてケアをする中で、徐々に利用者様が心を開いてくださる瞬間が訪れます。「あなただから話せるのよ」「あなたがいてくれてよかった」――そう言っていただけた時、何物にも代えがたい喜びと、深い信頼関係が築けたことへの達成感を感じます。これは、マニュアルだけでは決して得られない、人間対人間の温かい絆です。
- 「できた!」の瞬間に立ち会える喜び例えば、嚥下機能が低下していた利用者様が、少しずつ食事ができるようになる。ベッドから起き上がることが難しかった方が、介助を受けながらも自分で立ち上がれるようになる。諦めかけていた趣味を、もう一度楽しめるようになる…。「もう無理だ」と思っていたことが、「できた!」に変わる瞬間に立ち会えること。その喜びは、まるで自分のことのように嬉しく、この仕事の大きな醍醐味です。私たち介護職は、その小さな「できた!」を一緒に喜び、次の目標へと繋げていく伴走者なのです。
- 「ありがとう」以上の言葉を受け取る時「ありがとう」という言葉は、私たちにとって大きな励みになります。しかし、それ以上に心に響くのは、言葉にならない感謝の気持ちです。手を握ってくださる、安心した表情を見せてくださる、別れ際に「またね」と笑顔で言ってくださる…。「私たちがここにいてよかった」と実感する瞬間は、この仕事でしか味わえない特別なものです。
- 自分自身の成長を感じる毎日介護の仕事は、決して同じことの繰り返しではありません。利用者様一人ひとりの状況は常に変化し、その都度、私たちも対応を考え、学び続ける必要があります。認知症の方への接し方、医療的ケアの知識、緊急時の対応…毎日が学びであり、昨日よりも今日の自分が成長していることを実感できます。様々な課題に直面し、それを乗り越えることで、人間としても大きく成長できる仕事です。
大変な時、介護職はどう乗り越えているの?
もちろん、やりがいだけではありません。身体的な負担、精神的なストレス、人間関係の悩みなど、大変だと感じることも少なくありません。では、私たちはどのようにそれらを乗り越えているのでしょうか。
- 「チーム」の存在が何よりの支え介護の仕事は、一人では決してできません。看護師さん、リハビリ専門職の方、ケアマネジャーさん、そして同じ介護職の仲間たち。それぞれの専門性を持ち寄って、利用者様を支える「チーム」の一員として働いています。困った時には相談し、大変な時には助け合い、嬉しい時には共に喜びを分かち合う。この「チーム」の存在が、何よりも大きな支えとなり、困難を乗り越える原動力になっています。
- 息抜きと自分へのご褒美を意識的に頑張りすぎると、心も体も疲弊してしまいます。だからこそ、意識的に「息抜き」の時間を大切にしています。休日は好きなことをしてリフレッシュしたり、美味しいものを食べたり、友人とおしゃべりしたり。「自分へのご褒美」を作ることで、また明日から頑張ろうという気持ちになれます。時には、職場の仲間と悩みや愚痴を共有することも、良いガス抜きになりますね。
- スキルアップで自信をつける「もっとこうしたいのに、どうすればいいんだろう…」という壁にぶつかった時、私は研修に参加したり、書籍を読んだりして、知識やスキルを深めるようにしています。新しい知識を得て、それが現場で活かせた時の喜びは大きく、それが自信となり、さらなるモチベーションに繋がります。例えば、認知症ケア専門士やレクリエーション介護士など、専門性を高める資格取得も、自分の成長を実感できる良い機会です。
- 制度やテクノロジーの活用にも目を向けるそして、最近では、私たち介護職の業務負担を軽減し、より質の高いケアを提供するための新しい制度や介護テクノロジーも増えてきています。例えば、前回ご紹介した介護報酬の加算で、業務効率化の取り組みが評価されるものもありますし、見守りセンサーや移乗支援ロボット、介護記録の音声入力システムなども導入が進んでいます。これらを積極的に活用していくことで、私たち自身の負担を減らし、働きやすい環境を作っていくことも重要です。
まとめ:介護職は「人」と「未来」を支える尊い仕事
介護の仕事は、確かに大変なこともあります。しかし、それ以上に、人との温かい繋がりを感じ、誰かの人生を豊かにするお手伝いができる、非常に尊い仕事です。
もし、介護職を目指そうか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ一度、現場を見学してみてください。きっと、想像以上に奥深く、やりがいのある世界が広がっていることに気づくはずです。
そして、今まさに介護現場で頑張っている皆さん。私たちは、利用者様の笑顔のために、そして社会のために、かけがえのない大切な役割を担っています。しんどい時は、一人で抱え込まず、仲間や使える制度、テクノロジーを頼りながら、心と体の健康を大切にしてくださいね。
これからも、介護・福祉の現場がより魅力的で働きやすい場所になるよう、皆で力を合わせていきましょう!
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