ホームページを作られている介護事業所や介護施設も最近では多いかと思います。
ただ、作った当初は更新されていても、いつの間にか「放置」状態になってしまっている場合も多いかと思います。ホームページは一度作ったら終わりではなく、常に更新や運営してゆかなければならない自分たちの事業所の顔となる大切なものです。
業者さんに作ってもらったホームページは、事業所の職員が気軽に更新することができなかったり、毎月それなりのお金を払って運営や管理を任せている場合も多いかもしれません。
ホームページには法令で求められている様々な情報を掲載する必要があったり、制度改正によって新たな情報を掲載する必要に迫られたりすることも多いのが現実です。業者さんに任せるには、お金も手間もかかってしまい、制度改正に追随できない可能性もあります。
そこで、それならいっそのこと、自分たちで事業所のホームページを作ってみるのはいかがでしょうか?
やってみれば、それほど難しいものでもなく、技術的なことは運営してゆく中で少しづつ学んでゆくこともできます。
レンタルサーバーを借りたり、独自ドメインを取得したりする必要がありますが、意外に簡単にできるんです。レンタルサーバーはベンダーによって異なりますが、月額500円ほどです。独自ドメインは、ドメインごとに年数千円から数万円までピンキリです。独自ドメインを使わなければ、レンタルサーバー代だけで他にお金もかかりません。
はじめからレンタルサーバを借りて環境構築するのは、初めての場合とても不安かと思います。
そこで、ローカル環境で仮想ドメインや仮想環境を構築して、いろいろ試してみるのが良いと思います。
仮想環境と言っても、何も難しいことはありません。アプリをインストールするだけです。
今ちまたにあふれているホームページの多くは「ワードプレス」というCMS(コンテンツマネージメントシステム)で作られています。ホームページと言っても、プログラミングの知識はいりません。
そのワードプレスをローカル環境、つまりはお手元にあるパソコンでお試しできるアプリケーションが「Local」です。
「Local」をインストールして、ガチャガチャ試してみましょう!
まずは「local wordpress」で検索して「Local」をダウンロードしましょう。なんでもそうですが、ダウンロードをする際には、必ずURLを確認しましょう。少しでも怪しいかも、と感じたら、すぐ検索して調べてくださいね。

以下は「Local」のサイトです。このサイトからダウンロードしましょう。

インストールが済んだらアプリを立ち上げて「+」マークで新しいサイトを作ります。

そうすると、お手元のパソコンのローカル環境に「WordPress」が設置できます。ワードプレスは、テーマというテンプレートがありますが、様々なテンプレートがありますので、いろいろ試してみましょう。設定を日本語にしてから「外観」を開き、テンプレートを見ます。いっぱいあるので楽しいですよ!

有名どころは、シンプルで簡単な「Lightning」や「Cocoon」などがあります。有名どころのテーマはたくさんの人が使っていますので、わからないことがあった場合、検索すれば解説もたくさん出てきます。「Cocoon」は「外観」で検索しても出てこないので、別途ダウンロードしてからアップロードします。

他にもいろいろありますので、事業所のイメージに合ったテーマを見つけるのも楽しいですよ。ちなみにテーマごとにデフォルトでサンプル写真が入っていて、見た目がすぐにわかるものもありますが、デフォルトでサンプル写真が入っていないテーマは見た目が少し違いますので注意が必要です。




自分たちの事業所にあったおしゃれなテーマをいろいろ探してみましょう。
また、各種プラグインという拡張機能も豊富です。特に「ContactForm7」というプラグインは、お問い合わせフォームを作るものですが、求人の応募フォームに使ったり、動画配信研修のオンラインレポート提出やストレスチェックの調査票として使ったり、何にでも使えるので非常に便利です。介護事業所においてもマストなプラグインだと思います。
一度、ホームページ作成に携われば、基本的なwebや簡単なセキュリティの知識なども体得できますので、やらない手はないと思います。
どうでしたか? 貴事業所も、ホームページの内製化をしてみましょう!
ローカル環境からレンタルサーバーなどの本番環境への移行は、プラグインでおこなう方法の他、改めて確かめながら本番環境で再度構築する方法もあります。ワードプレスはデフォルトでアップロード可能なファイル容量の上限が5MBなので、php.iniファイルを編集する必要がありますが、ワードプレスの情報はネットにあふれていますので、そんな時は「検索」です!
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