人が人を想うことを諦めない~それが福祉の基本なのだと思うのです

 介護の仕事は、人が人を支える仕事になります。人が人を支えるなんて、本当は難しくて困難で、解決不能な課題だと思います。ですが人は、試行錯誤しながら模索してきました。その気持ちは、大昔から今に至るまで変わることはないと思います。

 私たちの仕事は、歴史そのものだと思うのです。答えがないからこそ、私たちは悩み苦しみ、模索し続けているのだと思うのです。

 私たちは自分のしていることが正しいのかと、常に迷い続けています。

 でも、寄り添う人たちが傍にいます。それは、歴史を紡いできた人たちなのです。今、隣にいる人とは限りません。本当に寄り添ってくれている人は、隣の人かもしれないですし、同僚かもしれないですし、管理者さんかもしれないですし、サービス提供責任者かもしれないです。

 何なんだろう、これで良いのだろうか、もっとできることはあるんじゃないのか。。。そう考えて、模索しながら何かをやり続けてきた人たちと共にあるのだと思います。私たちが紡いでいるものは『歴史』そのものです。

 もう無理、と思っても、なおかつ携われる人は、何かを感じているのかと思います。

 自分が進むべき『道』は自分が選ぶものであると同時に、自分に与えられたミッションだと思うのです。そうすれば、日々の些細な迷いに道を踏み外すことなく、進み続けることができるのだと思うのです。

 誰も理解してくれなくても、誰も助けてくれなくても、自分の道を踏み外さないで歩み続けることができるとしたら、それは、苦しみながら、もがきながら、今を創ってきてくれた人の歴史があるからだと思います。

 そんな歴史を紡いでゆくのか、それとも目の前の一時的な『逃避』に走るのか、それはあなた自身の選択であり、私の選択でもあります。そんな小さな小さな選択の積み重ねが、歴史を紡いでゆくのです。

 そんな『歴史』を感じるかそうでないかは、あなた自身の人生そのものだと思うのです。私は私の人生を紡いでゆきたい。。。最後まで、そう想いながら生きてゆければ、と想っています。。。

コメント