生きている、ということについて想う

考えない人は考えないと思うのですが、福祉の仕事に携わっていると、人の人生について想うことも多々あります。

いや、福祉に携わる云々は関係ないのかもしれません。人を通じて感じるものがあるとすれば、それは相手にあるのではなく、自分自身の中にあるのでしょう。

人にはいろいろな、体験や経験、それらを通じて得た想いがあります。想いは、思い出だけではなく、悲しみや辛さ、怒り、不甲斐なさ、自らの弱さが招いた不幸、耐え難い喪失や、逆に身を震わすほどの喜び、幸せなど、様々な記憶の全てが、自分が自分であることの奇跡に身を震わせるのかもしれません。

あの時を乗り越えたからこそ今があり、乗り越えられたことが自分の努力や巡り合わせだけではなく、単なる時のうんに過ぎなかったと少しでも思えたのなら、今生きていることの、あまりにも偶然に驚愕すると共に、目の前にある全てが輝かしく眩しい貴重な光景だと感じます。

これは本当に信じられないほどの奇跡だと思うのです。

いろいろ考え方があるかと想いますが、私は、こちら側にいることに、いれたことに、こられたことに、奇跡を感じるのです。その奇跡には、感謝しかありません。この感謝は、自分以外の誰かや宗教上の何かに捧げられるものではなく、自分自身に捧げられるものだと思うのです。

今、自身の見ている光景は、信じられないほど輝いて見えるのです。

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