私たち介護・福祉に携わる人の選択は? 2025年 参院選

2025年参院選:介護・福祉政策インフォグラフィック

2025年 参院選

日本の介護・福祉の未来、あなたの選択は?

制度を揺るがす3つの複合的危機

① 人材不足の深刻化

介護需要の急増に対し、担い手である介護職員が圧倒的に不足。2040年には約69万人の不足が見込まれます。

② 社会保障財政の逼迫

給付費用は過去20年で倍増。経済成長を上回るペースで増え続け、現役世代の保険料負担が限界に近づいています。

③ 介護事業者の経営難

介護事業者の平均利益率は低下の一途を辿っています。

1.0%

2025年の予測利益率

経営悪化は、サービスの質の低下や事業所の閉鎖に直結し、地域包括ケアシステムを脅かします。

政府の示す方向性:「骨太方針2025」の核心

政府は、制度の持続可能性を確保するため「賃上げによる人材確保」と「効率化による財源捻出」を両輪で進める方針です。しかし、その裏では国民の負担増に繋がる議論が進行しています。

賃上げ・処遇改善

公定価格を引き上げ、介護・医療職の賃金を上げることで人材を確保

+

生産性向上・DX

介護ロボットやICTを導入し、業務を効率化

給付と負担の見直し

ケアプラン有料化、軽度者サービス削減、利用者2割負担の対象拡大などを検討

主要政党の政策スタンス比較

争点①:介護職員の賃上げ目標

各党、処遇改善の必要性では一致。しかし、その目標額と実現方法には大きな差があります。

争点②:「給付と負担の見直し」への賛否

政府が検討する「痛みを伴う改革」。これに対する各党のスタンスは明確に分かれています。

政党ケアプラン有料化軽度者サービス削減利用者2割負担拡大
自民・公明検討検討検討
立憲民主反対反対慎重
日本維新の会賛成賛成賛成
国民民主反対反対反対
共産反対反対反対
れいわ反対反対反対
社民反対反対反対

財政規律か、給付拡充か。

持続可能な制度のために「痛み」を許容するのか。国の責任で「安心」を保障するのか。
2025年参院選は、日本の社会保障の根幹を問う選挙です。あなたの1票が、未来の形を決めます。

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