
訪問介護事業所向けの業務時間の見える化ツール『タイムスタディ・アプリ』の開発を進めてきましたが、改めて、デフォルトの厚生労働省版『介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン(改訂版)』におけるタイムスタディ調査のシートを確認してみましょう。厚生労働省版は、おそらく業者に委託して作られているので、馬鹿にしてはいけません。実際に使ってみて、その是非を考えるべきです。何しろ、無料で配布されているものですので、無料(ただ)ほど安いものはない。。。の感覚で、毛嫌いせずに、とりあえず使ってみるのが一番です!
とりあえず、ダウンロードしてみましょう。Excelのマクロ付きファイルはセキュリティ上、ストップがかかります。厚生労働省も、ダウンロードの際のセキュリティ解除の手順を細かく示していますので、それに従いましょう。ちなみに、コンピューターウィルスの一つに、マクロウィルスがあります。Excelのマクロ機能を悪用したウィルスですね。会社のパソコンに保存されているエクセルのファイルを全て消し去ることも可能です。素人でも簡単に作れてしまいます。コンピューター・ウィルスの脅威は、実は意外にも簡単な仕組みで、誰でも作れてしまう点にあるのが脅威なんですね。情報処理技術者試験のひとつ『ITパスポート』がエンジニアだけではなく、ITを利活用する全ての人を対象としている意味が分かります。一切パソコンを使わない仕事なんて、今の時代ないですからね。。。
ダウンロードしたら、さっそく『初期設定シート』と『職員用ファイル』を作成しましょう。本格運用前に、がちゃがちゃといじってみるのが吉です。試すことを、おそれずためらわず。。。です。まずは、仕組み的なものを確認しましょう。

職員ごとの記録シートに業務ログを、プルダウンメニューから選んでゆきます。業務をしながらエクセルに記入。。。は無理ですので、本人が仕事の合間にメモを取りながら。。。ですね。メモを事務員に渡して入力してもらうとかでしょうか。現実問題としては、ほぼほぼ無理ですね💦

第一階層が『直接支援』と『間接業務』、第二階層が間接業務のカテゴリー分け、第三階層が詳細な業務内容みたいですね。

『業務区分比率分析』シートで、職員ごとの各階層の業務ログが集計されています。

『業務別役割分担分析』シートで、職員ごとのバラツキ(つまりはムラ)を比較しているみたいです。ちなみにサンプルでは二人の介護職員の名前を、江戸川コナンさんと赤井秀一さんにしております。。。

『職員別業務区分比率分析』シートでは、介護職員の江戸川コナンさんと赤井秀一さんの業務を縦に並べて比較していますね。

『職員別業務区分分析』シートでは、時系列の表で比較しているみたいです。分かりやすいですが、めんどくさっ、な印象を持つのは、私だけではないのではないでしょうか。。。

ちなみに、施設系等の『生産性推進体制加算』のタイムスタディで届出する調査票は、ヤバすぎですね💦💦💦
訪問系は、この加算で求められている24項目の業務区分とは全然違いますので、処遇改善加算で取り組むタイムスタディ調査は、もっとおおらかに、しかもデジタル化で大幅に削減できる間接業務と削減できない間接業務をサクッと明確に分けて集計するのが吉ですね。業務分けの項目は、業務効率化の効果や生産性向上の成果が分かる内容で最低限必要なものに、的を絞って設定しましょう!

コメント