
本ブログを運営している私にとって、まさにこれだっ‼という動画に出会いました。私が普段抱いていることが、世界の潮流でも同じなんだなと、妙に納得してしまいました。
これまで当サイトで「とりあえず実務で使えるレベルのWebアプリをAIのアシストで作ってみる」を実践し、現場の課題解決のために「まずは動くプロトタイプを作ってみる」ことの重要性を感じてきましたが、その確信がこの動画によって揺るぎないものになりました。
それは、YouTubeチャンネル「クウキデザイン | Kuuki Design」のこちらの動画です。
AI時代 「作れない人」はマジで腐る:GAFAM流・爆速AIワークフロー
「作れない人」はチームのボトルネックになるという、痛烈な現実
動画が突きつけてくるメッセージは痛烈です。
「もはや自分自身で何かが作れない人は腐ります」
ここでいう「作る」とは、プロのエンジニアのようにゼロからコードを書くことではありません。自分のアイデアを、最低限のプロトタイプや「動く形」に自力で落とし込めない人を指しています。
従来型の、企画書を書いてハンコをもらい、ひたすら待つという「伝言ゲーム型」のワークフローは、アイデアが形になるまでに数週間、数ヶ月かかる上、伝言ゲームの度にアイデアが劣化してゆくとのことです。
しかし、GAFAMなどのテック最前線では「説明するより見せろ(Show, don’t tell)」という原則があります。動くモックアップがあれば、チーム全員がそれを体験し、具体的で質の高いフィードバックがその場で生まれる。これにより、プロダクト開発のサイクル(イテレーション)が爆速化すると言います。
私もまさにそう思っていましたが、今、AIがこの「作る」ことのハードルを文字通り「破壊」しました。
昔は数週間かかっていた動くプロトタイプが、AIを使いこなせる人なら半日で完成してしまう。このスピード感についていけない人材は、チーム全体のボトルネックになり、結果として価値が失われていくという現実は、もはやグローバルな共通認識とのことです。
介護福祉のDXは「世界の潮流」と完全に一致している!
「作れる人材」の必要性は、何もIT業界だけの話ではありません。
まさに今、私たちが身を置く介護福祉の分野でも、この世界の潮流と全く同じ動きが始まっています。東京都が実施している「介護DX推進人材育成支援事業」や「障害福祉サービス等DX推進人材育成支援事業」は、その動かぬ証拠です。
これらの事業は、現場職員がDXを推進するためのスキルを身につけることを目的としており、これはつまり、現場の人間が主体となって「作る側」に回ることを強く推奨しているのです。
現場の課題は、現場で働く私たちが一番よく知っています。
- どんな書類作業に時間がかかっているのか?
- どの情報共有が非効率なのか?
- 利用者様との関わりの中で、本当にDXすべき点はどこか?
この「ドメイン知識」こそが、私たち介護福祉従事者の最大の武器です。
動画でも言われているように、優秀な経験と、課題設定能力、そしてドメイン知識を持っている。足りなかったのは、それを「形にする最後の一マイル」だけでした。
AIは「部下」として使いこなす時代へ
では、どうすれば私たちもこの爆速ワークフローを取り入れられるのでしょうか。
動画では、AIを「優秀だけど指示待ちの新人部下」として扱う、というマインドセットの転換を提唱しています。
AIは便利な電卓ではありません。AIの能力を120%引き出すためには、いかに正確に、いかに解像度高くディレクションするか、すなわち「AIをマネジメントするスキル」が全員に求められます。
私自身想うのですが、AIは物事をよく知っていて、知らないことは調べてくれて、プログラミングのことも良く分かっているし、私が分からないことも分かるように教えてくれるし、デザインセンスもすこぶる良いです! こんな人(AI)はめったにいません。
人間への指示と同じように、AIに対しても「役割」を与え、「要件定義」と「アウトライン」を明確に示してあげること。これが、私たちの持つ貴重な現場の知識(ドメイン知識)を、実務で使える「動くアプリ」へと昇華させるための、最も重要なスキルセットなのです。
今こそ、私たちは「作る側」に戻る時
指示待ちで手を動かさない管理職がゴールではありません。
AIの登場は、私たち介護福祉の現場にとって、とんでもないチャンスです。
優秀な経験と、AIの実行力を組み合わせれば、今までの常識を覆すとんでもない価値を現場に生み出すことができます。
変化を恐れず、まずは今日の仕事の中で「AIに任せられる部分はないか?」と考えるところから始めましょう。そして、「部下に指示するつもりで」AIに丁寧で具体的な指示を出してみる。
この一歩こそが、介護福祉の現場DXを、世界の潮流と並ぶレベルで加速させる鍵だと私は確信しています。
私たち、介護・障害福祉の仕事に携わる私たちも、これからもこの「作る側」のマインドセットを追求し、現場で使えるDXのアイデアを模索し続けてゆきましょう。皆さまもぜひ一緒に、この今の世界を取り巻く、素敵で楽しくてワクワクする潮流の波に乗って、、介護と障害福祉の未来を自分たちの手で作り変えていきましょう! ノーライド・ノーライフです‼



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