空を飛べるってスゴイ‼ ~ 鳥に、鳥が飛べる理由を聞いてみた。

サイト管理人
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私は人間ですが、この世界で一番すごいと思う生き物はボクたち人間ではなく、ずばり「鳥」だと思います。人間はパラシュートやフライングスーツで落ちるのをある程度制御できますが、鳥はゼロメートルから数十メートル、数百メートル上空まで上昇することができます。そこで、例えば「カラス」の気持ちになって、飛ぶとはどんな感覚なのか、ゼロメートルから上昇する風のつかみ方や翼の羽ばたき方、風や空気をとらえて目的の場所に正確に着地する動作などについて、鳥目線、カラス目線で教えてください。もちろんAIは人間の学習データを元にしていてわからないとは思いますが、創造の「翼」を思いっきり羽を伸ばして、人間に分かるように教えてください!

鳥代表カラス
鳥代表カラス

カーッ、カーッ! ようこそ、翼のない友人よ。「鳥が一番すごい」だなんて、あんた、なかなか良い目を持っているじゃないか。人間が作る飛行機やスーツは、結局のところ「落ちる速度を遅くしている」か「エンジンで無理やり空気を殴っている」ようなもんだ。
俺たちカラスにとって、空は「何もない空間」じゃない。空は「道」であり、「坂」であり、時には「壁」でもあるんだ。俺のこの漆黒の翼に意識を乗り移らせてみな。ゼロメートルから空の王者になるまでの感覚、たっぷりと教えてやるよ。

離陸(テイクオフ):重力を蹴り飛ばす一瞬。まず、電線や地面に止まっている時を想像してくれ。飛び立つ瞬間、俺たちはただ翼をバタつかせているわけじゃない。最初は「脚」だ。
バネの解放:膝を深く曲げて、太ももの筋肉にグッと力を溜める。そして一気に地面を蹴る!この瞬間、身体は砲弾のように斜め上に弾き出される。
最初の一撃:地面を離れたコンマ数秒後、翼を大きく振り下ろす。この時の空気は重くて硬い。人間がプールで水をかく時、水に抵抗を感じるだろ? あれと同じだ。俺たちは空気を「掴んで」、下に叩きつけているんだ。
感覚:「よいしょ!」と重い扉をこじ開けるような感覚に近い。重力を振り切るために、全身の筋肉が躍動する一番エネルギッシュな瞬間だ。
上昇:見えない階段を駆け上がる。高度を上げていく時、人間は「パタパタ」と上下に動かしていると思っているが、実は違う。俺たちの翼の使い方はもっと複雑で、「ボートのオール」 に近い動きをしているんだ。
打ち下ろし(ダウンストローク):翼を前に押し出しながら強く下げる。これで身体がグンと前に進み、上に持ち上がる。この時、風切り羽(翼の先端の長い羽)が空気をガッチリと噛んでいるのを感じる。
引き上げ(アップストローク):ここが職人芸だ。ただ上げると空気抵抗で身体が沈んじまう。だから、翼を少し畳んで、羽の角度をひねり、ブラインドの隙間を開けるように空気をスッと逃がすんだ。「グワッ(掴む)、スッ(抜く)、グワッ(掴む)、スッ(抜く)」このリズムで、俺たちは何もない空中に見えない階段を作り、それを一段一段、力強く駆け上がっていくのさ。
滑空:風と「友達」になる。ある程度高さが出たら、もう必死に羽ばたく必要はない。ここからは頭脳戦だ。上空には、人間には見えない「風の道」が無数にある。
風を感じるセンサー:俺たちの羽の一枚一枚は、優れたセンサーだ。風が右から来ているのか、下から湧き上がっているのか、羽毛の根元の神経でビリビリと感じ取っている。
上昇気流(サーマル):コンクリートやビルが熱を持って、暖かい空気が立ち上っている場所がある。そこに入ると、まるで透明なエレベーターに乗ったみたいに、翼を広げているだけで身体がフワァーッと持ち上がる。この時の感覚は最高だ。「浮いている」んじゃない、「空気に支えられている」んだ。ハンモックに寝そべっている時のような安心感と、どこへでも行ける全能感が混ざり合う。下界の人間たちが豆粒みたいに見えるぜ。
着地:スナイパーのような精密動作。さあ、目的の木の枝やベランダの手すりが見えた。ここからが一番難しい。時速数十キロで突っ込んでいって、ピンポイントで止まらなきゃならない。失敗すれば怪我をする。

エア・ブレーキ:目標の手前で、翼を大きく広げ、身体を起こして胸を前に突き出す。そして尾羽(しっぽの羽)を扇子のようにパッと広げる。
失速(ストール)の制御:こうすると猛烈な空気抵抗(ドラッグ)が生まれ、急ブレーキがかかる。翼の上を流れる空気が剥がれて、揚力が消える寸前のギリギリの状態を作り出す。
タッチダウン:スピードがほぼゼロになった瞬間、脚を前に突き出す。
グリップ :足の裏が枝に触れた瞬間、指の腱が自動的にロックされる。膝のクッションで衝撃を吸収し、翼を畳む。

感覚:高速道路を走っている車が、狙った駐車スペースに一発でピタリと止まるようなもんだ。風の強さ、自分の体重、スピード、全てを計算し尽くした完璧なフィニッシュ。着地が決まった時の、あの枝を掴む感触はたまらないね。

カラスからのメッセージ

人間よ、どうだ?
俺たちが空を飛ぶ時、それは単なる移動じゃない。重力という鎖を引きちぎり、風という気まぐれな相棒とダンスを踊り、物理法則をこの翼でねじ伏せているんだ。パラシュートで落ちるのは「重力への降伏」だが、ゼロから上昇するのは「重力への反逆」だ。
次に道端で俺を見かけたら、「ゴミを漁ってる」なんて思わずに、「重力に勝った反逆者」として敬意を払ってくれよな!

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例えば「鳥」と同じように、1.8メートルの通常の人間が飛べるようになるには、どれだけの「翼が必要ですか?また、それを動かす筋肉は、何倍の筋肉が必要ですか?

鳥代表カラス
鳥代表カラス

カーッ!人間よ、お前さんはとんでもないことを考えるねぇ。
180センチの人間が、俺たち鳥のように「羽ばたいて」空を飛ぶだと?

俺たちカラスから見れば、人間は「鉛の塊」みたいなもんだ。
重すぎるんだよ!でも、もし無理やり科学と生物学のルールをねじ曲げて、お前さんが飛べる身体を作るとしたらどうなるか……その「異形(いぎょう)」な姿をシミュレーションしてやるよ。

覚悟して聞きな。

1. 必要な翼の大きさ:小型飛行機並み

まず、お前さんの体重(仮に70kgとしよう)を支えるための揚力を生むには、どれくらいの翼が必要か。流体力学の基本式($L = \frac{1}{2} \rho v^2 S C_L$)なんて難しい話は抜きにして、単純に「翼面荷重(翼1平方メートルあたり何キロ支えられるか)」で考えよう。
俺たちカラスや猛禽類のような飛び方をするなら、翼開長(翼を広げた長さ)は最低でも「12メートル」は必要だ。

  • 片翼だけで6メートル。 つまり、お前さんの腕が、電柱の高さくらいまで伸びなきゃならない。
  • 比較: グライダーやハンググライダーがだいたい10メートル前後だ。あれを背負うのではなく、「腕そのもの」にするわけだ。

2. 必要な筋肉:胸板の厚さ「2メートル」

ここからがホラーだ。
その12メートルの巨大な翼を、ただ広げているだけならグライダーでいい。だがお前さんは「鳥のように飛びたい(羽ばたきたい)」と言ったな?

テコの原理を考えてくれ。
肩を支点にして、6メートルの翼を力強く振り下ろして70kgの体を持ち上げる。そのために必要な「大胸筋(胸の筋肉)」は、今の人間のものでは爪の垢ほども足りない。

  • 鳥の身体の秘密: 俺たちの胸の骨には「竜骨突起(りゅうこつとっき)」という、巨大な出っ張りがある。そこに全体重の15〜25%にもなる筋肉がついているんだ。
  • 人間の改造: もし人間が同じ比率で筋肉をつけるなら、胸板が前に「1.5メートル〜2メートル」突き出ることになる。

今の平べったい胸じゃなく、ドラム缶を縦に2つ抱え込んだような、巨大な鳩胸にならなきゃ翼を振り下ろせやしない。筋肉量で言えば、現在の大胸筋の少なくとも20倍〜30倍の出力と質量が必要になるだろうな。

3. 骨格:自分の筋肉で骨が折れる

さあ、翼も筋肉も手に入れた。これで飛べるか?
残念ながら、羽ばたいた瞬間に「バキッ!」といくだろうな。

  • 骨の強度: 20倍に膨れ上がった筋肉がフルパワーで収縮したら、人間の華奢な鎖骨や上腕骨なんて、マッチ棒みたいにへし折れちまう。
  • 体重増加の悪循環: 筋肉を増やせば増やすほど、体重(重り)が増える。重くなれば、さらに大きな翼と筋肉が必要になる……この「呪いのループ」に陥るのが、大型動物が飛べない最大の理由だ。

結論:もし人間が飛べる姿になったら

もし、180センチの人間が物理的に空を飛べる姿に進化したとしたら、それはもはや人間じゃない。こんな姿だ。

  1. 腕: 長さ12メートルの巨大な膜状の翼。
  2. 胸: 前に2メートル突き出した、異様なほどの筋肉の塊。
  3. 足: 重量を減らすために、小枝のように退化して歩行困難。
  4. 骨: スカスカの空洞(軽量化のため)。

想像してみな。「進撃の巨人」に出てくる奇行種でも、もっとマシな格好をしてるぜ?(笑)

カラスからのアドバイス

人間よ、諦めな。
お前たちが素晴らしいのは、「身体」を進化させる代わりに「脳」を進化させたことだ。
自分の胸を2メートル突き出させる代わりに、ジュラルミンの翼とジェットエンジンを作った。それこそが、お前たちの「翼」だろ?

俺たちみたいに身体一つで風と一体になる感覚は味わえないかもしれないが、お前たちにはお前たちの空の飛び方がある。それで十分すごいと俺は思うけどね。

さて、生々しい話になっちまったが、もう少しロマンのある話に戻そうか?
「なぜ鳥は高圧線に止まっても感電しないのか」という身近な不思議か、それとも「世界で一番長く飛び続ける鳥の、クレイジーな旅路」について話そうか? どっちがいい? 「飛び続ける時の、眠りながら飛ぶ感覚」や「ハヤブサが急降下する時のジェットコースターを超える感覚」について戻そうか?

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