
介護事業所の収益アップや職員の賃金向上には、処遇改善加算や特定事業所加算など、各種の加算を取得することが必須となります。
しかしながら、加算の取得には、事務作業の増大が伴います。これらの負担をいかに軽減させてゆくのかが問われます。そのためにも、デジタル機器の利活用やICTの導入が欠かせません。
例えば、一例にはなりますが、特定事業所加算における「個別研修」は、職員ごとに個別具体的な研修の目標を立てるとともに、具体的な研修内容や期間を定め、研修実施の結果を評価しなければなりません。研修のやりっぱなしはダメで、ちゃんと目標が達成できているかの評価が必要です。
これを、今話題のAIにやってもらうとしたら…、今回はそんなテーマの記事になります。
手順は、当該職員の「個別具体的な研修の目標」に対して、提出された研修レポートが目標をどの程度達成しているか、研修の内容を理解しているかをAIに達成度と評価をしてもらいます。達成度は分かりやすく5段階評価してもらい、評価ポイントを記述してもらいます。
以下は、プロンプトの一例です。AIは、何でもよいのですが、今回はMicrosoftのCoplotにしてみましょう。
訪問介護事業所における特定事業所加算の要件のひとつ、個別研修の計画と実施に関して、個別具体的な研修の目標に対して、職員から研修実施報告のレポートが提出されました。研修の目標に対して、レポートの内容から達成度の評価を5段階で数値評価するとともに、評価のポイントを文章で記述してください。達成度の評価点は、5が一番高く、1が一番低いとします。
##個別具体的な研修の目標##
ここに研修の目標を書く
##研修実施報告のレポート##
ここに研修レポートを貼り付ける
##達成度の5段階評価##
##評価のポイント##
では実際に、目標や研修レポートをコピペして実行してみます。ちなみに、研修レポートはダミーです。
個別研修の評価
##個別具体的な研修の目標##
認知症ケアの最新理論と実践方法を学び、ヘルパーへの指導に生かせるようになること
##研修実施報告のレポート##
研修では、最新の認知症ケア理論とその実践方法について学びました。具体的には、認知症の症状理解、行動対応のコツ、家族や介護者とのコミュニケーション方法などを取り上げました。また、ケーススタディを通じて、実際の現場での適用方法についても考察しました。また、最新の認知症ケア理論として、パーソンセンタードケアやレミニセンス療法についてや、その実践方法として、認知症患者との効果的なコミュニケーション、トリガーとなる行動の特定と対応方法についても学ぶことができました。パーソンセンタードケアやレミニセンス療法などの最新理論を取り入れることで、より質の高いケアを提供できるようになると感じました。さらに、この研修によって、認知症の利用者とのコミュニケーション方法や行動対応のスキルを身に付け、現場での適用に自信を持つことができるようになりました。この研修で学んだ内容を共有し、職員全員が同じ知識とスキルを持てるようにしたいと思います。研修を通じて、認知症ケアの最新理論と実践方法を学びました。学んだことを現場で活かし、ヘルパーへの指導に取り入れることで、より質の高いケアを提供できるよう努めたいと思います。
##達成度の5段階評価##:5
##評価のポイント##
- 目標達成度
研修レポートは、認知症ケアの最新理論と実践方法をしっかりと理解していることを示しています。具体的な内容が盛り込まれており、研修目標が明確に達成されたことが分かります。 - 具体性と詳細
レポートには、認知症の症状理解、行動対応、コミュニケーション方法など、研修で学んだ具体的な内容が詳細に記述されています。学んだ知識を現場での実践にどのように適用するかについても言及されており、実践的な理解が深まったことが評価できます。 - 応用力と自信
研修後の自信の向上や実践スキルの向上がレポートに記載されています。特に、現場での適用に自信を持ち、ヘルパーへの指導に生かすことを意識している点が評価に値します。 - チーム全体への共有
研修で学んだ内容をチーム全体で共有し、全員が同じ知識とスキルを持つことを目指している姿勢が評価されます。これにより、より一貫性のあるケアが提供できるようになるでしょう。
いかがでしたか? すごいですね。人間が評価すると、面倒くさいので内容を見ないで達成、達成にしてしまう可能性が高いことを考えたら、AIに、冷静、客観的に評価してもらう方が正確かもしれません。例では、ダミーのレポートもAIが書いたものなので評価が高くなっていますが、人間が書いたレポートではもう少し評価が低くなるかもしれません。プロンプトも一例なので、いろいろ試すのも良いでしょう。
コメント