
介護職でも、介護ソフトをはじめ、WordやExcelなどは日常的に使っていることが多いかと思います。
Excelには、自動化できるVBA(ビジュアルベーシック・フォー・アプリケーション)と言うプログラミング言語と、そのプログラミング言語を記述、編集する開発環境が標準で付いています。使わない手はないと思います。
介護職でプログラミングなんて!?、と思われるかもしれませんが、一度覚えてしまえば効果は絶大です。
訪問介護における登録ヘルパーの給与計算は非常に複雑で、事業所ごとに特別なルールがあったりするなど、介護ソフトの付属機能では計算できない場合も多々あります。
また、毎月の勉強会のレポート提出状況などを自動チェックしたり、ストレスチェックテストの集計作業なども一回プログラムを組めば、秒で集計ができます。
また、介護ソフトを使ってシフトや実績、請求作業をおこなっている事業所も多いかと思いますが、介護ソフトを使った作業の多くは毎月決まった定型業務も多いのが現状です。定型業務は自動化できます。
(介護ソフトの操作はブラウザの操作になりますので、PowerAutomateDesktopなどのRPAが適しています。「変数」を使う必要がありますが、RPAを使えば自動で勝手にポインターが指定の場所まで動いて、ボタンをクリックしたりコメント欄にあらかじめ指定した定型文を入力することも可能です。)
プログラミングはソースコードという言語を、開発環境における編集画面に書いてゆく作業です。狙った動作で動くようコードを書いてゆきます。人が話す言語は「自然言語」と呼ばれていますが、「プログラミング言語」は細かいこともいちいち定義したり指定しないといけないのが自然言語との大きな違いです。
また、以前はコーディングする際、動かしたいプログラムのコードをネットで調べて、それを理解したうえで実際の環境に合致した内容に置き換えて書かなければなりませんでした。
ところが、ChatGPTの登場以来、自然言語で聞けばソースコードを教えてもらえるようになったので、コードの意味を理解してからコーディングするのではなく、とりあえずコピペしてコードの意味は後から理解すれば良いようになりました。画期的で、私も初めて使ったときは衝撃を受けました!
プログラミング言語は様々なものがありますが、コンピュータの中にある回路のレジスターにデータや計算式を入れたり出したりするという仕組み自体は変わりませんので、一つ覚えたら他の言語を学ぶハードルも下がります。
一歩踏み出して、サービス提供責任者や管理者、事務職員などの介護職員もプログラミングを学んでみましょう。その第一歩がVBAだと思います。今まで何時間、何十時間もの時間をかけていた作業が、わずか数秒で終わるのを目の当たりにすると、もうプログラミングなしではいられなくなります。。。
コメント