訪問介護事業所の年間研修計画の作成~特定事業所加算や処遇改善加算の要件を満たすための研修計画

介護施設や事業所では、法令で定められた各種の研修を実施しなければなりません。ただし、一口で研修と言っても基準ごとに、つまりは項目ごとに目的が異なります。研修を受ける側のヘルパーにとっては同じ「研修」なのですが、それらの研修を管理するサービス提供責任者や管理者、事業所にとっては基準上の目的が異なる各種の「研修」を、年間研修計画として一つにまとめる必要があります。もちろん、記録は運営基準や加算の算定基準の目的に沿った内容で残さなければなりません。

これらは実際、かなり面倒くさいです。では、これを、今話題のAIで案を作ってもらいましょう。もちろん初期設定は事業所で作らないといけません。今回は、Googleの「Gemini」に作ってもらいました。以下は、Geminiに指示したプロンプトです。あくまでもサンプルですよ。

訪問介護事業所における研修は、運営基準や各種加算の算定基準でやらなければならないことが多々あります。年間計画を作りたいのですが、登録ヘルパーの法定研修、登録ヘルパーに対する特定事業所加算における個別研修、サービス提供責任者におけると特定事業所加算の個別研修、処遇改善加算のキャリアパス要件Ⅱの研修など全ての要件を満たすようんば年間計画スケジュールのA4の表にまとめる形でサンプル案を作ってみてください。職位は「管理職」「上級職」「中級職」「一般職」「導入職」とし、職種は「登録ヘルパー」「サービス提供責任者」とします。

訪問介護事業所 年間研修計画(サンプル)

訪問介護事業所における法定研修、特定事業所加算(個別研修含む)、処遇改善加算(キャリアパス要件Ⅱ)等の要件を満たすための年間研修計画のサンプル(A4表形式)を作成しました。事業所の実情に合わせて内容、時期、頻度、対象者等を調整してご活用ください。
【対象職位】 管理職、上級職、中級職、一般職、導入職
【対象職種】 登録ヘルパー(以下 ヘルパー)、サービス提供責任者(以下 サ責)


訪問介護事業所 年間研修計画(XXXX年度)

Geminiの出力のママを掲載しています。上記表中の研修テーマはAIが出力したものです。もちろん人間が、AIの出力を元に各提案を作らないといけませんが、テンプレートとしては良い感じですよね!


【凡例・補足】

  • 法定: 運営基準に基づく法定研修
  • 処遇加: 処遇改善加算(キャリアパス要件Ⅱ)関連研修
  • 特事加: 特定事業所加算関連研修(情報共有会議、困難事例検討、個別研修など)
  • 個別研修: ヘルパーに対する特定事業所加算の個別研修は、個々の計画に基づきOJT/OFF-JTで実施します。表には主なテーマと対象時期の目安を記載しています。
  • 空欄: その月に当該職位・職種を主な対象とする計画上の研修がないことを示しますが、OJTや個別指導は随時行われます。
  • 3月(備考): キャリアパス評価・目標設定面談は全職員を対象に個別で実施します。

【留意事項】

  • この表はあくまでサンプルであり、計画の骨子を示すものです。各研修の具体的な内容、時間、講師、実施方法(OFF-JT/OJT/オンライン等)は別途詳細計画が必要です。
  • 特定事業所加算の「利用者に関する情報共有会議」「困難事例検討会」などは、サ責が中心となり、必要に応じて担当ヘルパーも参加します。
  • 研修の実施記録(日時、内容、参加者、講師等)は必ず保管してください。
  • 事業所の状況や職員のスキルレベルに応じて、研修内容や対象者、時期を柔軟に見直してください。
  • 個別研修: 特定事業所加算におけるヘルパー及びサ責の個別研修は、上記計画とは別に、個々のスキルや課題に応じた詳細な計画を作成し、OJT、OFF-JT、面談等を組み合わせて実施・記録してください。表には定期的な実施時期の目安を記載しています。
  • 研修記録: 各研修の実施日時、内容、参加者、講師等を記録し、適切に保管してください。
  • 柔軟な運用: 緊急性の高い研修(感染症情報など)は随時実施します。また、職員の希望や業務状況に応じて、計画を変更・追加することも検討してください。
  • 外部研修: 積極的な外部研修への参加も推奨し、計画に組み込むことを検討してください。
  • 効果測定: 研修の理解度チェックやアンケートを実施し、効果測定と次年度計画への反映を行うことが望ましいです。

このサンプルが、貴事業所の実効性のある年間研修計画作成の一助となれば幸いです。

いかがでしたでしょうか? 巷では無料で使えるAIにあふれています。もちろん、個人情報の入力はNGですが、大いに活用できそうな気がしますね。1時間の作業が1秒になるのを目の当たりにすれば、きっと訪問介護のサービス提供責任者も、AIやプログラミングにハマると思いますよ!

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