生産性向上の取り組み〜業務時間の見える化④ タイムスタディ調査の方法

これまで、タイムスタディ調査の目的や意義、考え方についてお話してきました。

今回は、実際のタイムスタディ調査の方法について考えてみたいと思います。
施設系では既に、生産性向上推進体制加算が設けられていて、それに沿ったアプリなども提供されています。

訪問介護事業所でも、これらのアプリを使ってタイムスタディ調査をおこなっても良いのですが、訪問記録に介護ソフトを使っている事業所は新しいアプリを導入するよりも、これら既存のシステムを積極的に活用してゆくのがベターだと思います。
複数のシステムを導入するよりも、システムは一つにまとめた方が断然効率的です。
どちらにしろ、訪問介護サービスのシフトが入っているので、これに間接業務の項目と時間を計画、実績として入れ込むことで、直接支援と間接業務の全ての業務のシフトと実績が一元管理することができます、

介護ソフトによって機能は異なりますが、利用者名が親カテゴリー、サービス名が子カテゴリーになっている場合が多いと、思いますので、項目自体を自由に設定できる自費サービス等の機能を使うと良いでしょう。

また、これも介護ソフトによって異なりますが、データをCSVやPDF形式で出力できる機能があると思いますが、タイムスタディ調査の実績データも出力したら、あとはVBAやRPA、プログラミングなどで自動処理してしまえば、毎月のタイムスタディ調査を特段の負担増なく行うことができます。

これに、例えば、勤務開始や勤務終了などの項目や時間を入れたら、賃金台帳の調製も自動化できるようになります。

国や東京都も、システム導入の費用だけではなく、IT人材の育成にも補助金が使えるようになっています。
生産性向上への取り組みを、ひとつのきっかけとして、事業所運営のデザインそのものを変革することにつながるようにしたいものです。
ITパスポート試験は、本当に、それらのきっかけになり得るものです。

コメント