介護施設・事業所の不正「なぜ、正しいことをしたのに孤立するのか」

「なぜ、正しいことをしたのに孤立するのか」

あなたは、介護の仕事に意欲と使命感を持ち、利用者様のためにと真摯に向き合ってきたことと思います。しかし、その純粋な想いが、職場での理不尽な現実によって踏みにじられている。

上司からのパワハラ、同僚からの冷たい視線、そして何よりも辛いのは、不正を正そうとしたあなたが、かえって孤立してしまったという事実ではないでしょうか。

「余計なことをしてくれた」―そんな言葉を向けられたとき、あなたの心はどれほど深く傷ついたことでしょう。正しいと信じて行動したことが、誰からも理解されず、むしろ疎まれる。その絶望感は、想像に余りあります。

孤立の痛み:それはあなたの正義の証

なぜ、このようなことが起きてしまうのでしょうか。

組織や事業所が不正に手を染めているとき、その組織全体が「不正を隠す」という暗黙のルールに縛られてしまいます。不正を訴えるあなたの声は、そのルールを破る「異分子」と見なされる。同僚たちは、自分たちの立場を守るために、見て見ぬふりをするか、あるいは組織に従うことを選びます。

それは、決して彼らが悪人だからではありません。彼らもまた、自分の生活や立場を守るために、恐怖と葛藤の中で沈黙を選んでいるのかもしれません。

しかし、その中で「不正は許されない」と声を上げたあなたは、決して間違っていません。 むしろ、それはあなたがどれほど真剣に、そして深く、介護という仕事の倫理観と向き合っているかの証です。

どうすればいいの?:絶望の中で見出す小さな希望

では、この絶望的な状況の中で、私たちはどうすればいいのでしょうか。

1. 自分を責めないでください

まず、「余計なことをした自分」を責めるのはやめてください。 あなたの行動は正しかった。不正を正すことは、利用者様の安全と尊厳を守るために不可欠なことです。あなたの正義は、何よりも尊いものです。

2. 外部の専門機関を頼る

職場内での解決が難しい場合、一人で抱え込まないでください。外部の専門機関を頼ることが重要です。

  • 労働組合や弁護士:職場の不正やパワハラについて、法的な観点からアドバイスをくれます。
  • 各都道府県の福祉サービスに関する相談窓口:事業所の不正について情報提供することで、行政が調査に乗り出すきっかけになることがあります。
  • NPO法人などの相談窓口:同じような経験を持つ人たちが集まる場所で、精神的な支えを得られることもあります。

3. 環境を変えることを恐れない

「逃げるみたいで嫌だ」と思うかもしれません。しかし、心身を壊してしまっては元も子もありません。あなたの想いを理解し、尊重してくれる職場は必ず存在します。転職は決して敗北ではありません。それは、あなたの正義を、本当に必要としている場所で活かすための、戦略的な一歩なのです。

あなたの想いは、必ず報われる

あなたが抱いている「利用者様のために不正はしてはいけない」という強い想いは、決して無駄ではありません。それは、介護という仕事の根幹を成す、最も大切な価値観です。

今は孤独で、苦しいかもしれません。しかし、あなたの行動は、いつか必ず誰かの希望につながります。

あなたの正義を、そしてあなた自身の心を、どうか大切にしてください。この国の介護を、真に良いものに変えていくのは、あなたのような志を持った人たちなのだと、私は心から信じています。

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